M男はどうして女王様にいじめられて興奮するのでしょうか?
いままでそんなことは考えたことはありませんでした。
女王様に対して、いじめられたいという欲望のまま求めていたことであり、それがいつか、女王様に愛されたいという気持ちにも変化していました。
今回は、なぜM男は女王様にいじめられて興奮するのかを考えてみました。
女王様に対して求めるものとは?

M男にとって、女王様がいなければSMプレイは存在しません。
M男は女王様に対して、自ら望んでいじめられたいと思っています。
そんなM男の中にもいじめて欲しい理由は様々なタイプがいます。
M男が女王様に求める、いじめられたい行為をまとめてみました。
- 女王様に肉体的苦痛を与えられたい
- 女王様に精神的苦痛を与えられたい
- 女王様に服従し喜んでもらいたい
M男は、女王様に対してこれらのことを受け、自らの肉体や気持ちの中で、快楽を覚え興奮するのです。
もちろん人によって感じ方はそれぞれです。
M男が女王様に対しての感情も様々です。
- 達成感
- 幸福感
- 服従心からの実感
- 開放感
- 愛情などの安心感
M男はこれらの感情を得るために女王様にいじめられたいと思っています。
しかし、同じM男でも「エゴマゾ」は、同じプレイをされても得る感情はまったく違います。
一般的にエゴマゾが女王様に抱く感情は以下の通りです。
- 自分の快楽のみで、女王様に対しての感情はない
- 自分のマゾ性に酔いしれたいだけに女王様を利用しているだけ
- 女王様に対して上から目線で、やらせているという気持ちしかない
このようにエゴマゾの場合は、自分のことしか考えておらず、女王様に対して服従する気持ちはなく、ただ自分が満足することしか考えていません。
女王様にいじめられて興奮するM男は、エゴマゾと違いきちんと自分の立場をわかって女王様に接しています。
では次に、M男がいじめられて興奮する行為についてお話します。
肉体的苦痛を与えられたて興奮する理由

SMプレイにおいて、女王様にいじめられるプレイは、鞭やロウソク、縄、針などといった「痛い」イメージを抱く人もいます。
SMを知らない人の中には、肉体的にいじめられることが「SM」と勘違いしている人も少なくはありません。
もちろん、M男の中には肉体的苦痛を与えることによって興奮する男性もたくさんいます。
同じ肉体的苦痛でも、「痛みを求めるM男」と「気持ち良さを求めるM男」がいます。
この場合、どちらが本物のM男かというと前者です。
M男は女王様から、痛みを与えられ、それを「痛い」と感じることによって興奮するのです。
はじめから気持ち良さだけを求めているM男はただの快楽主義者です。
本来SMは、女王様に痛みを与えられることによって、その痛みが最後に快楽へと変わるのです。
肉体的苦痛を求めるM男の気持ちは以下のようなものです。
- 女王様のために耐えた自分に対しての達成感による興奮
- 女王様に対して忠実心を表現したことによる満足感による興奮
- 「痛い」という痛みへの実感による興奮
- 自らが痛みを望んだ屈辱感による興奮
- 痛みに耐え忍耐力を身に付けた自分への喜びによる興奮
これらは、女王様に対しての絶対の服従から得られる興奮とも言えます。
上の二つに関しては、女王様に対しての愛情も含まれ、下の三つは、自分に対しての満足感によって得られる興奮です。
肉体的苦痛は、痛みを伴うことによって得られる興奮なので、はじめから「気持ちいい」という快楽だけでは、SMは成立しないのです。
M男が肉体的にいじめられて興奮するプレイは以下のようなものがあります。
- 鞭打ち
- ロウソク
- スパンキング
- 金蹴り
- ビンタ
女王様はそんなM男の傷ついた姿をみて興奮しています。
M男にとっての肉体的苦痛は、痛みに耐えて、感じる興奮なので、その痛みをさらに要求してくる場合もあります。
それは痛みに耐え抜くことによって、次に対して物足りなさを感じているからです。
これが続くと、危険なプレイになることもあるので、女王様はM男に対して、痛めつける行為をセーブしたり、別なプレイで快楽を与えられるようにしなければなりません。
精神的苦痛を与えられて興奮する理由

M男が精神的苦痛で興奮を覚える一つに「羞恥心」があります。
この感情は、現実の世界から、非現実の世界へ導かれることによって、普段の自分では考えられない精神的苦痛を与えられます。
例えば、会社では仕事のできるエリート上司が、部下のOLの前で全裸にされ、恥ずかしい姿を見られることによって興奮するという精神的苦痛です。
会社内では上司と部下の関係が、SMの世界では、女王様とM男の関係と、真逆の関係になることによって、普段見せない姿に興奮を覚えます。
日常ではあり得ない関係が、真逆になることによって得られる屈辱が、M男にとっては、精神的にダメージを与えられ、最後に興奮へと変わるのです。
もう少し例をあげると、夜の公園を1人で全裸になって散歩するのと、女王様に見られながら散歩するのは、精神的にまったく違います。
1人の場合は、単なる露出狂の自己満足ですが、女王様に全裸にされて、恥ずかしい姿を見られることは、まさに精神的苦痛から得る快楽です。
また、M男に対して、人間否定することによっても、かなりの精神的なダメージを与えます。
例えば、豚などのペットとして飼育するなどです。
M男は女王様の前では、人間ではなく、忠実なペットとして扱わられることによって、次第に精神的苦痛が与えられます。
そして精神的に追い込まれたM男は、最後に女王様から、人間になることを許され(解放)、喜びを感じるのです。
女王様の命令一つで、M男は精神的ダメージを与えられ、自分自身を追い込むことによって、解放されたときの快楽を求めているのです。
女王様に服従することに興奮する理由

女王様との服従によって興奮する場合は、長続きできるSMパートナーでなければ成立しません。
風俗のような、限られた時間内での調教だけでは、服従関係は成立しないのです。
長続きしているパートナー同士だからといって、M男が女王様に対して、次の感情がなければ服従関係は得られません。
- 信頼関係
- 尊敬
- 愛情
もちろん、これは女王様がM男に対しても同じです。
お互いが信頼関係を築かない限り、服従関係は成立しないのです。
どちらかに少しでも、この感情が薄れてしまうと、どちらかが覚めてしまい、SMパートナーとしての関係は終わってしまいます。
信頼関係が結ばれることによって、M男は女王様に対して、支配・管理されそれが愛情や安心へと変わります。
監視されたり、射精管理されることによって、M男は常に女王様と繋がっているという感情が芽生え、服従心が得られるのです。
M男が女王様に対して、服従心を持って興奮するということは、女王様のキャパシティーがどれだけ大きいかにもよります。
女王様がM男の気持ちを理解してあげることによって、M男はどんどん服従してきます。
M男の気持ちを理解せずに、ただ女王様ぶっているだけでは、M男も100%服従できません。
どこかに不安があれば、信頼関係が成り立たないからです。
忠実に従わらせることも、女王様の調教ひとつで変わります。
ただ乱暴に、暴力だけでいじめていても、M男との服従関係は築けないのです。
女王様から愛されているということを感じれば、M男は女王様に対して、100%服従してきます。
そしてM男は、女王様に対しての服従が、快楽へと変わり最後に興奮するのです。