みなさん、ぼったくり被害にあったことはありますか?
ぼったくりなんて路上の客引きを無視すれば引っかからないよ、と思っているそこのあなた!
ぼったくりは路上のキャッチや客引きからだけでなく、最近は出会いサイトからも起きています!
ぼったくりの手口は巧妙になっています。下心に突き動かされて、ぼったくられないように気をつけなければなりません!
今回は、最新のぼったくり事情と手口を紹介いたします。
ぼったくり被害の相談件数はどれくらいか
都内の繁華街の中でも、歌舞伎町の客引きは評判が悪い。キャッチとも呼ばれる彼らの中には、ぼったくり店と提携している者もいる。
居酒屋、キャバクラ、風俗の悪質店のぼったくり被害は、ほとんどがキャッチに声をかけれたのがきっかけとなっている。
警察や行政関係には、どの位の相談件数があるのだろうか?
プチぼったくり居酒屋が年々増加
居酒屋の「プチぼったくり」というのは、5000円から15000円ほどの料金。
ぼったくりというのには、この料金では線引きが難しいのが、「プチ」と言われる所以となる。
金額の割には料理が手抜きだったり、店内の雰囲気が悪いというのが特徴だ。国民生活センターによると、「外食における価格・料金」についての相談件数は、年々と増加傾向にあるという。
高額請求の悪質キャバクラは減りつつある
高額請求をする悪質キャバクラ店も、ぼったくり店としてあげられる。新宿警察の手集計によると、2015年の4月中の110番通報は341件。
しかしその後はぼったくり条例の厳格な適用により、悪質店の検挙を徹底した結果、「割に合わない」と自主的な廃業が続いて、110番通報も大幅に減少となった。
東京弁護士会が被害者救済の相談センターを設けるなど、今後は悪質キャバクラの被害件数は増えることはないと思われる。
悪質風俗店の被害は絶えない
悪質風俗店のぼったくり被害も絶えない。
まともに営業してない無店舗の悪質店もだったり、旧来から店舗営業しているのぞき部屋での被害も増えている。
警視庁保安課によると、歌舞伎町のレンタルルームでのぼったくり被害では、2015年の1月〜9月の間に450件の相談があったとのことだ。
ぼったくりの手口とは
それにしても歌舞伎町のぼったくりは、度々ニュースでも見かけるのだが、皆、警戒をしないのだろうか?
悪質店とつながっている、キャッチの手口とは、一体どうなっているのだろう。増加傾向にあるプチぼったくり居酒屋と、悪質風俗店の場合を調べてみた。
キャッチのプチぼったくりの手口
ネットで調べてみると、プチぼったくり居酒屋の手口もいろいろと変わっているようだ。
「チェーン店も紹介できます!」 「ぐるなびと提携していますよ!」「系列店を紹介しますよ」などと、キャッチが声をかけるのはすべてが嘘とのこと。
キャッチが語る一例でいえば、ジャンボ焼き鳥で有名な「鳥貴族」に行こうとする客を狙う「トリキ返し」という手口。
「鳥貴族」の公式サイトには、「ただいま何人待ち」と待ち人数をお知らせするシステムがある。
しかしこのシステムを知らない人がほとんど。そこでキャッチは声をかけたあとに「満席ですね」と、スマホで画面を見せると、相手に信じてもらいやすいということだ。
最近では予約代の先払いという手口もある。「店で返金しますから」などと何かと理由をつけて、1人1000円ほどのお金をその場で払わせるという。
そして「持ち場を離れられないので」と地図を渡して店に向わせるのだが、途中でキャンセルをさせないように前金を払わせるとのこと。
もちろん居酒屋にいかなかった場合は、払ったお金は返ってこないし、そのまま居酒屋にいったとしてもプチぼったくりとなる。
当初にキャッチに声をかけられたときの「飲み放題です」というのは、甘いカクテルのみでビールはプラス料金。
「個室です」というのは、カーテンで仕切られた狭いスペース。店員の雰囲気も悪くて、肝心の料理は高い割にはおいしくない。
プチぼったくり居酒屋だとネットに悪評が広がっても、表の看板だけ替えてまた営業する。「損したと思っても数千円なら、みんな払っちゃうんです」ということらしい。
出会い系サイトからのプチぼったくりの手口
出会い系サイトで女の子とアポを取り、実際に出会えたからといって安心してはいけません。
女の子からオススメのバーがあるよ、と言われ、一緒にノコノコと行ってしまうと、そこがプチぼったくり店だった、ということもあります。
これは女の子と店側がグルになっているパターンです。そこの店でお金を使わせた額に応じて、女の子には店側からバックが入る仕組みです。
プチぼったくり店では、メニューは一般的な料金であったとしても、チャージ料が高額のケースが多いようです。
チャージ料を知らずに、普通の居酒屋やバーの感覚で飲み食いしていると、軽く2〜3万円。少し多めに注文していたら、5万くらいはすぐいきます。
あくまでも料金トラブルとして正当性を言う店側は、無銭飲食として警察に行こうとも強気の姿勢を崩しません。
困り果てて店員と交番にいったとしても、警察官は請求額を払うか、納得いかなければ民事裁判をしなさいと言うだけです。
最近は何十万という高額な請求をしてくるぼったくり店よりも、このような数万程度のプチぼったくり店が増えてきています。
ですので、初めて会う女の子から行きたい居酒屋やバーがあると提案された場合は、必ずその店の名前を聞いて、行く前にネットで調べるように注意する必要がある。
悪質風俗店のぼったくりの手口
歌舞伎町の悪質なキャッチには、もはや料金トラブルやぼったくりではなくて、詐欺となっている手口もある。
ネットのブログには、悪質なキャッチに隙を見せたばっかりに、単純な詐欺の手口に引っかったという記事があとを絶たない。
おっぱいパブからの帰りに、キャッチから声をかけられて詐欺にあった例としては。
「こんばんは〜!これからどこか行かれるんですか?」と爽やかなキャッチに声をかけられて、悶々としていたところだったので、ついつい相手をしてしまった。
交渉の結果「ホテル代込みの2万円でOKです!」ということになり、料金は前払すると地図を渡されて指定のホテルへ。
するとホテルの受付では「あなたでもう6人目よ。私はそんな話聞いてないし、騙されたんだと思う」と言われたとのことだ。
慌ててキャッチが教えてくれた携帯の番号に電話をしたが、電源が切れたまま。
結局は泣き寝入りに。
レンタルルームをめぐっての、脅迫まがいのぼったくり被害も多い。
後になって料金を二重に請求されたり、シャワーを浴びてから予約料やキャンセル料を払ったというというのが事件ともなった。
「ATMでお金を下ろせ!」「携帯を預かる!」と大声を出して騒ぎ立てる女性に、わずらわしさから5万円を払ったというのだ。
ネットでの体験談としては。人気風俗店の系列店を名乗って声をかけてたキャッチが、「店長と仲よくて、特別に評判のいい20代の女の子を紹介できますよ」とのこと。
丁寧な物腰の口調に怪しいと疑うこともなく、案内写真を見せられて指名することに。
路上で3万円を払ったというAさんは、そのままレンタルルームに案内された。
部屋でシャワーを浴びて待っていると、突然に店の従業員を名乗る2人の男が、部屋に入ってきたとのことだ。
従業員2人は、交通費を含めたプレイ代を56000円を請求する。「前金で客引きに払ってる」と言っても、「そんなことは知らない」の一点張り。
脱いだ服の前に従業員が立っているので、逃げることもできずに、やむなく2度目の支払い。
料金を払った後は、キャッチが言っていた20代どころか、50代の女性がきてプレイをしたとのことだ。
ぼったくり被害に合うタイプとは?
歌舞伎町には「客引きは100%ぼったくり」と立て看板もあり、「客引きはすべて違法です」という街頭アナウンスも流れている。
それでもぼったくりに引っかかるというのは、どうようなタイプになるのだろうか?
まず地方から上京した人が、初めての歌舞伎町のキャッチに好奇心でキャッチの足を止めて、ぼったくりにあう場合がある。
しかし意外にも都心のサラリーマンにも多い。
普段はキャッチに声をかけれても無視をする人が、上司や同僚がキャッチに足を止めて、ぼったくり店にいってしまう事例もあった。
酔っ払って気が大きくなって歩いているうちに、キャッチに声をかけられて話を聞いてしまったというもの多い。
店を探すのが面倒くさいと感じているときに、キャッチが上手いことを言い、その場でお金を払ったり、そのまま付いていったりというパターンがある。
年齢は20代、30代、40代と幅が広い。
ぼったくり被害にあっても泣き寝入りする人に40代が目立つのは、やはり会社や家庭に迷惑がかかってはいけないとのことだろう。
後になって慌てないように、やはり客引きは相手にしないという注意が必要だ。